しかし、すぐにまた締め付けられてしまった。


蛇に攻撃しているカエルなんて初めて見た。


「くそ! しつこいぞ蛇女! ルキはお前の持ち主じゃない!!」


「人間なら誰でもいい。人間を食べたい」


ねっとりと絡み付くような声。


マヤは人間に執着しているということがすぐに理解できた。


「ルキ。もう一度噛みつくから、その隙に逃げろ」


そんな事を言われても、あの一瞬の間に逃げられるとは思えない。