「そ、そんな。迷惑になってしまいますよ」


僕は慌ててそう言った。


自分の夢の出演者に迷惑もなにもないと思ったが、マヤが美しすぎて恐縮してしまう。


マヤはそんな僕を見て楽しそうに笑った。


「大丈夫よ。私はいくらでも時間があるんだから。そうだ、よければ私の家に来ない? 夢から覚める前に少し休憩したらどう?」


そう言い、マヤは僕の手を掴んで歩き出したのだった。