「ルキ、俺がわかるか?」


「ルキ心配したんだからね!?」


「ルキ、よかった!」


自分の名前をこれほど呼ばれた事は今までなかったかもしれない。


そう思うと、フッと笑みがこぼれた。


随分と心配させていたようだ。


「ルキ……ごめんねルキ……」


愛菜が僕の隣で泣きじゃくっている。