先生が止めに入るまでの間、浩と優弥と良の3人は喧嘩を続けた。


普段は喧嘩なんてしない3人は圧倒的に不利で、何度も殴られていた。


それでも3人は立ち上がり、『ルキは死んだりしない!』と叫びながら相手に殴りかかっていた。


その光景を目の当たりにした僕は、気が付けば涙で視界が歪んでいた。


「みんな、いい友達じゃないか」


カエルが僕の隣でそう言った。


僕は手の甲で涙をぬぐい、カエルを見た。


「知らなかった。僕の為に、みんなが頑張ってくれてるなんて……」