建物のここまで鮮明に見えていたカエルは、僕の姿を見てなにを感じていたのだろうか。


そう思ってカエルの横顔を覗き見るが、カエルは真剣な表情で湖面を見つめているだけだった。


「浩だ」


写真がそう呟いたので、僕は湖面へと視線を戻した。


確かに、画面内に浩の姿があった。


浩は相変わらず2人の後をついて歩いている。


「今学校は放課後かな?」