捨てられた町

「そうだ。勉強もできてスポーツもできて女子にも人気のあるルキのことを、妬んでいた」


「そんなの、僕に言われてもどうしようもないよ」


勉強もスポーツも人一倍に頑張って来たから得られた成果だった。


それを妬まれる覚えなんてない。


「それに加えてルキの態度が加わったんだ。わかるだろ?」


今まで静かだったカエルがそう言って来た。


「確かに僕の態度は悪かったかもしれない。でも、だからってあんな……」