「ここ数日の雨ですっかり汚れてしまったが、俺をよく見てくれ」


写真はそういうと短い脚で立ち上がった。


それでも屈まなければ確認することができないので、僕は写真を手に取って見ることにした。


「この写真……」


ギュッと胸が締め付けられる。


その写真は友人たちと一緒に撮ったものだったのだ。