「やっと気が付いたか」


カエルが熱いお茶に息を吹きかけて冷ましている。


「ルキの態度は無意識の内に人を見下すような態度だった。あれじゃ反感を買っても仕方がなかった。


それでもルキの周りにいた友人たちは、ずっと一緒にいてくれたんだ。友人たちの不満が爆発するきっかけになったのが、女子たちの行動だった」


僕はカエルの言葉にゆるゆると息を吐き出して言った。


肺の中に残っている空気を全部吐ききるように時間をかけて吐いていく。