そして愛菜は自分の事が好きだと勝手に思い込んでいた。


自信に満ち溢れていたあの頃の自分を思い出すと、自分の気持ちを押し殺す事ができるだろうかと疑問が浮かんだ。


「僕は少し自意識過剰だったのかもしれない」


自分がイジメにあうなんて、夢にも思っていない出来事だった。


同時にイジメを受けるなんてダサイ事、死んでも人には言えないと思ってしまっていた。


だから僕は誰にも相談できず、1人で苦しむ他なかったんだ。


僕のちっぽけなプライドが、僕自身を追い詰めたんだ……。