「真琴ちゃんもそう。好きな人の幸せを踏みにじってしまったと後悔しているの」


2人の言葉に僕は泣いてしまいそうになり、グッと拳を握りしめた。


「でも、僕は……」


いつこの町から帰れるかわからない。


それに、イジメの発端となった女子3人のことを知っても、今はもうリーダー格が違う生徒に移ってしまっていた。


僕を中心的にイジメていたのは、仲が良かった男子生徒3人組だ。


このまま町へ戻ることができたとしても、問題はなにも解決しない……。