「知っています」


ネックレスはモジモジと手遊びをしながらそう言った。


「やっぱりか。ウサギに本にネックレスに、ルキはモテモテだな」


カエルが茶化すようにそう言うので僕は本気で嫌な顔をした。


物にこれだけモテたってうれしくない。


「ということは、このネックレスの持ち主も僕の身近な人間なんだろうね」


「そう言う事になるな」


カエルはなんてことないような素振りで頷いた。


どうしてそんな平気な顔をしていられるのだろう。