「はい。でもやっぱり自分の目で探したいんです。だって、あなたに任せておいても見つからないかもしれないから」


キッパリと物を言う傘だ。


嘘がつけないというよりも、人の気持ちを考えないという方がしっくりくる。


「それほど自分で探したいなら、勝手に探せばいい」


カエルは諦めたようにそう言った。


すると傘は「お邪魔します!」と一言いい、すぐに家に上り込んできたのだった。