「そんなことは関係ない。遅かれ早かれ、このテレビは死んでいた」


「でも! つけっぱなしになんてしていなければ、今日はまだ写っていたはずだったのに!!」


カエルは泣き叫びながらテレビに縋り付く。


「この町に来たら50年間はここにいられるってワケでもないのか」


僕は壊れてしまったテレビを見てそう言った。


「蛇女やミミのように満たされて行くものもいれば、テレビのように完全に壊れてしまうものもある」


カエルがしゃくり上げながら説明してくれた。