僕は仕方なくテレビに視線を向ける。


けれどDVDがテレビの前を歩き回るのでやっぱり集中して見る事ができない。


僕は仕方なくテレビを消した。


「あのさ、少し落ち着きなよ」


「落ち着くなんて、無理」


「どうして?」


「だって……」


DVDはそう言い、立ち止まって僕の顔をジッと見た。


無言のまま穴が空くほど見つめられた僕は居心地が悪くて、体の体勢を変えた。