大きな目で見られると、すべてを見透かされているような気になって居心地が悪い。


「わかってるよ。僕が現実世界に戻れたらミミとの約束は果たすよ」


そう言いながらも、僕は自分が現実世界に戻れないんじゃないかと思い始めていた。


僕の体は今どうなっているのか。


僕の魂はいつまでここにいるのか。


なにもわからないままだ。


「俺はルキを信じるぞ」


「なんだよ、僕って信用ないのか?」


あまりにしつこいカエルに、僕はそう言った。


「ミミを欺いても、俺を欺く事は簡単じゃないぞ。ずっとルキと一緒にいたんだ。ルキが嘘をつくときに鼻の穴が膨らむことくらい、知っている」