意味がわからない。


「反対って……一体誰に?」


「それは……愛菜ちゃんの友達です」


ミミは言いづらそうにそう言って、俯いた。


まるで自分が悪い事をしてしまったかのように、落ち込んでいる。


「友達って……」


思わず笑ってしまう。


家庭の事情があって両親に反対されたというならまだ理解できる。


だけど愛菜は友達に反対されたからって僕の気持ちを蔑ろにしたのか?


気持が悪い。


本当に吐きそうだ。


女子はトイレに行くのだって1人じゃ行けないと知っていたけれど、付き合う相手まで友達によって決められてしまうものなんだろうか。