僕はカエルと2人で夜の町へと繰り出した。


傘をさし、一軒一軒の軒下を調べて行く。


昨日はカエルの家の軒下にいたのに、今日に限ってなかなか見つからない。


「すぐ近くにいると思ったのにな……」


近くの民家をすべて探し終えて僕はそう呟いた。


「町中を探してみよう」


カエルの言葉に頷いて、僕は再び歩き出したのだった。