僕はカエルの体に小さな布団をかけて、そのまま台所へ向かって喉の渇きを潤した。


テーブルの上には開けたままのニンジンチップスが置いてあり、1つ食べてみると随分湿気てしまっていた。


「ミミは帰る場所があったと思うか?」


その声に驚いて振り向くと、カエルが立っていた。


「なんだ、起きてたのか」


僕はホッと胸をなで下ろしてそう言った。


「今起きた所だ」


カエルはそう言って僕の膝の上に乗ると、ニンジンチップスを催促してきた。