ますます僕とは似つかわしくない来客だ。


「ルキ、お前はこんなぬいぐるみまで持っていたのか?」


後ろからやってきたカエルにそう聞かれて僕は左右に首を振った。


「持ってない。僕のじゃないよ」


「だけどこのウサギはお前の名前を知っていたぞ」


カエルにそう言われて僕はマジマジとウサギを見つめた。


いくら見てもそのぬいぐるみに覚えはなかった。


そしてウサギが放った言葉はこうだった。


「お願いです。ルキさんと一緒に居させてください」