「もし、僕はカエルを捨てずにいたら、僕はまだカエルと一緒に遊んでたかな?」


「それはないだろ。ルキはもう中学生になった」


「そうだよね……」


昔よく遊んだオモチャでも、月日が経てばいらなくなってしまう。


新しい物を次々と買って、古い物は捨ててしまう。


それは当たり前の事だし、成長するために必要なことだ。


だからカエルは僕を怨んだりしていないのだろう。


だけど、心の中の寂しさだけはどうしてもぬぐいきれないのかもしれない。


「そういえばカエルは聞かないね」