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集会では俺たちの報告にほとんどのメンバーがショックを受けていた。
幹部は街に出ていなかったが,街で遊んでたやつは少なくない。なのに気付いていなかったことや,そこまであからさまに急激に治安が悪化していることに驚いているんだろう。
「すまねえ…俺たち幹部の落ち度でもある」
「こんなことになるまで気付かなかったなんて,ね」
「総長!俺たちもあっちで遊んでんのに気付いてなかったんすから謝らないでください!」
倉庫内に大勢いるコイツらは,こんな事態になってもまだ俺たち幹部を支持してくれていた。不甲斐ねえ…
「この事態を引き起こしてんのは,十中八九紫蛇だ。覚悟してくれ,俺は紫蛇をつぶす…ついてきてくれるな?」
そう,俺たちは紫蛇を潰さなければならない。紫蛇を,倉本を。もう二度と機能しないように。
紫蛇を潰すとひと悶着あったあの桜華の管轄に近づくが…そんなことを気にして行動を渋るわけにはいかない。
そうだ。俺も,覚悟を決めなければ。
「「ついていきます!悠唏さん!!」」
ウオオオオオ!と大きな声が上がり,俺たちは団結を強めた。
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「総長!なんか,変なやつ等が…」
「!?」
まさか!あちらから出向いてきたっていうのか!?何の準備もしてねえが…丁度いい,全員そろってはいるんだ。やるしか…
「悠唏,なんだか様子が変じゃない?紫蛇じゃなさそうだよ」
…本当だ。下のやつらが道を開けている。なんだ?歩く様子もおかしいし…
「鳳狼……恥を忍んでここまで来た。話を聞いてくれないか」
なんと,やってきたのは元紫蛇のメンバーだった。
なんであんなにボロボロなんだ?まさか,抜けて…?
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