入籍から一年。
社会人も三年目に入った夏。

私達は今日、入籍の記念日に結婚式を挙げることにした。
ふたりで話し合って決めて、親とも相談してこの日取りに決めた。
私たちの新しい関係がスタートした日に、そしてその一年目が無事に終わり二年目を迎えることが出来ることに感謝して。
そうして、今日の日に向けてふたりで準備をしてきた。

私の希望で式はチャペルに決まった。
どうしてもウェディングドレスが着たかった。
女子としての夢である。
そんな私の希望を組んで、式場は顔合わせの場所にもなったホテルディジーのチャペルに決めた。

会社関係まで招くと大変なことになりそうなので、極近い身内のみのこぢんまりとした式にした。

この一年で私と悠斗さんもすっかり夫婦としての関係を築き、より良く生活することが出来ている。

互いに良く話して、聞き合い、尊重し合う関係が出来てるからだと思う。
何より、お互いにあれこれ家事も分担しているので一緒に暮らし始めてから不自由も負担もないのもあるだろう。

忙しければ、私が全てこなす日もある。
しかし、そんな日もあれば休みの日はイチャイチャとして動けなくなった私を寝かせて全てを悠斗さんがこなす日もある。
臨機応変に過ごしている。

そんな形で、私達はこの一年仲良く過ごしてきた。
ここに、ケジメというか節目でお式をすることにしたのだ。

控え室で準備の整った私は静かに佇み、そこから見える庭を眺めていた。
今日も暑そうな日差しが注いでいる。