同棲して三日。
なんだかんだ、私達は既にすっかりふたりの生活に馴染み始めて呼吸の合ったやり取りで家事をこなしていく。

そして、何だかであと二日で双子と両親が帰国するのである。

一緒に住み始めた日に、電話をして両親と双子には報告済み。

私の初めての彼氏報告に、電話の背後で双子がギャーギャー言っていた。
そんな双子を大人しくさせつつ、母は私に言った。

「やっっと、梨乃からお相手のある話が聞けてほっとしたわ。私たちのせいで、お付き合いもままならなかったのよね。もちろんお会いするから、よろしくお伝えしてね!」

そうして、両家の顔合わせはすんなりと了承されたのだった。

双子の叫びっぷりが今から目に浮かぶようだ。
私は、つい思い出しては洗濯物を干しつつ笑ってしまっていた。

一緒に干してた、悠斗さんが私に気づくと聞いてきた。

「なにか面白いことあった?」

聞かれて私は答える。

「つい、電話の時のことを思い出してて。双子がすごく驚いてたから帰ってきたらうるさくなりそうだなって」

私は、笑みを浮かべつつ言えば悠斗さんも思い出したのだろう。
クスッと笑って言った。

「電話口から叫び声がしてきてたからね。僕もあの双子ちゃんたちに会うのは楽しみだよ」

「ホントに騒がしいから、うるさく思った時は、言っていいからね?うるさい!って」

私が眉間に力を込めつつ言えば、そこを伸ばすように指を添えて悠斗さんは言った。

「賑やかで良いよ。志乃ちゃん、由乃ちゃんから見たらオジサンだから頑張らないとね」