「へぇ、仕事で?」

少し驚いてる悠斗さんに、私は志乃、由乃のとこを話す。

「最近雑誌だけでなく、テレビにも双子モデルとしてふたりで出てたりするから」

ついこの間もこのテーマパークの夏のイベント特集の番組でここに行くロケに参加していた。

「ロケで来たりするらしいんですが、ゆっくり見る暇はなかったって嘆いてて」

その嘆きっぷりを思い出してくすくすと笑っていると、悠斗さんは私に聞いてきた。

「それなら買って帰らないとね。どれが欲しいと言ってた?」

それに私も答える。

「こっちのパークにしかいないキャラクターで猫ちゃんなんです!」

すると、売り場を見て悠斗さんは見つけたらしい。

「猫ってこれ?」

それは正しく志乃の好きなキャラクター。

「そうです、その子です!それとうさぎちゃんの子も!」

そう言うと反対に回ればそこにはうさぎのキャラクターがいた。

「あった!これと、それを1体ずつと、この子達の文房具系とコップが欲しいんです」

具体的な買い物内容に悠斗さんは微笑んで言った。

「妙に具体的なのは、昨日の夜のメッセージのやりとり?」

そう聞いてきた悠斗さんにうなずく。

「せっかく行くから、何が欲しいのか聞いたらバンバンメッセージが飛んできました」

私も笑って答える。

「じゃあ二人の分と、ちゃんと自分の分も選んでね?」

その言葉に私も返事を返す。

「はーい!」

こうして、帰りが電車の割にたっぷりと買い物を満喫してっしまった。

さすが、人気のテーマパークであった。