翌朝、目覚めると目の前には穏やかに微笑む美形のアップ。
朝日と相まってキラキラ感半端ないです。

「おはようございます……」

こんな至近距離で、しかも私スッピンじゃない!
恥ずかしい……。

軽るく掛け布団被りつつ、挨拶をすれば悠斗さんも答えてくれる。

「おはよう、梨乃。いいね、こうして朝一番に顔を見て話せるのって」

それはそれは、満面の笑みで言うのはかなりのイケメンなので朝から破壊力抜群です。

「悠斗さん、今何時ですか?いつから起きてました?」

私の問いに、悠斗さんはサイドボードのスマホを見て答えてくれた。

「今は六時過ぎかな、梨乃は早起きだね」

私としてはこの時間は普段ならやや寝坊である。
双子の朝食とお弁当。
洗濯などの主婦業に追われる私の朝は忙しい。

久しぶりによく寝れて、私は少しスッキリしていた。

「お腹空きましたね。ご飯作りましょうか?」

ベッドから起きて降りようとする私に、悠斗さんは言った。

「梨乃、たまにはゆっくりしたら?朝ご飯くらい僕でも用意出来るから」

クスリと笑うと私の頭を撫でて、私より先に悠斗さんがベッドを降りて行く。

「そんな、私居候みたいな感じなんですから。ご飯とか家事はやります!」

その言葉に悠斗さんは少し顔を顰めると、口を開く。

「梨乃に家事させる為に一緒に家に住もうって言ったんじゃないから。梨乃と二人の時間が欲しくて言ったんだよ?僕も家事は出来るから、そこは平等に」