御両親へのご挨拶と共にその場でのプロポーズにも答えて、素敵な婚約指輪を貰った。

それを桜ママと健一さんからも喜んでもらって、今は家に送ってもらっている途中。

「梨乃」

「はい、なんですか?」

車を運転してくれてる悠斗さんが、前を見つつ話しかけてくれる。

「プロポーズにも答えてくれたし、梨乃は今家に1人だよね?」

その問いかけに、答える。

「はい、そうですね」

なんの話しになるんだろうと思っていると、悠斗さんは提案してきた。

「今日から御両親が戻ってくるまで僕の家に来ない?やっぱり1人は心配だからさ。車で来てるしこのまま荷物準備して泊まりにおいでよ」

にこやかにお泊まりの提案をする悠斗さん。

しかし内容は、急なお泊まりについて。

悠斗さん、お付き合い二日目です!!
私は悠斗さんが、初めての恋人です。
初めてのお付き合いです。

いい歳だし女子大だったのもあり、初めてだけど耳年増状態なので泊まりの先は分かってる。

結婚前提だし、ずっと好きだった悠斗さんとそういう事になるのは嫌という訳では無いけれど。

急な関係の変化に戸惑ってるのに、早くないかな?

わーん。
こういう時どうしたらいいの??

思考回路のぐるぐるは顔に出てたらしく、悠斗さんは眉尻を下げつつ言う。

「梨乃、安全の為だからね?そういう事の為に泊まりに来いってわけじゃないよ?梨乃が覚悟決めるまでは待てる。僕は、いい歳した大人だからね」

苦笑しつつ、そう言われた。