ビックリして目を見開いて悠斗さんを見ると、悠斗さんは実にあっさり答えてくれた。

「確かに隠してはなかったね。麻里花も僕の気持ちを知ってて、連れてくる時は教えてくれてたし」

えぇ?!
あの、自分の恋愛には激鈍い状態だった麻里花も知ってたってどういう事なの?!

確かに麻里花の家に行った時はよく悠斗さんと会ってたし、何かとお土産に甘い物とか買ってきてくれていた。

どこかに行ったとかの時にもお土産を買ってくれていて、会えない時には麻里花経由で貰ったりしていた。

お返しに私も簡単なお菓子を作って渡したり、バイトをしていた時にはネクタイなどを日頃のお礼としてお誕生日に渡したりしていた。

あれ?そう考えると何となくお互いに好意があったのが周りには丸わかりなの?!

そこに思い当たって一気に頬が熱くなる。

「えっと、私の片想いも筒抜けでしたか??」

思わず聞くと、桜ママがニコニコと答えてくれる。

「梨乃ちゃん悠斗に会えた時はいい笑顔してたもの。いつかうちの娘になるのねって思ってたわ」

さらに、おじさんにも続いて言われる。

「桜からどんな感じか聞いていたからね。遠からず悠斗と梨乃ちゃんは一緒になるだろうと思っていたよ。梨乃ちゃんを見守りつつ、大人になるのを待ってた感じだったしね」

サラっと健一さんが言う。