そんな素敵彼女に、淳太君はありえない言葉を吐いた。
「そうだ。こいつ、俺の女だ」
その言葉に、
「は!?」
思わず顔を歪めて突っかかってしまう。
淳太君は何がしたいの?
あたし、こんなにも淳太君のことを嫌っているのに、なにが「俺の女」だ。
ふざけないでと言おうとしたあたしの腰に腕を回し、ぎゅっと抱き寄せる淳太君。
不覚にも淳太君の身体にあたしの身体が密着して、またまたいい香りがして、真っ赤になってしまう。
そしてもちろん何も言えなくなる。
淳太君はきっと、恋愛経験のないあたしを弄んで、その反応を楽しんでいるんだ。
そう思うと腹が立ってくるが、淳太君に抱き寄せられているとドキドキが止まらなくなって、されるがままになってしまう。



