赤木さんの言葉にピシッと背を伸ばした。

昨日は散々罵倒されたが、今日は同じ目に遭ってはいけない。

そして……淳太君ももう助けてくれないかもしれない。




淳太君のことを思うと、また胸が変な音を立てる。

きっと、淳太君が嫌いすぎてドキドキしているんだ。






そんなあたしに、赤木さんは最後通告をした。





「あいにく僕は用事があって一緒に行けない。

今日は今井君と行ってくれ」



「はぁ!?」




思わず大声を出した。

オフィスがざわつき、みんなの注目を一斉に浴びる。

気まずいあたしは真っ赤になって、慌てて口を押さえた。

だけど、鼓動だけはやたら速い。

なんで……なんで淳太君なの!?