逃げるように部屋に飛び込み、扉に背を向けてしゃがみこんでいた。 何なんだ、この胸の高鳴りは。 晴哉さんにはキュンキュンしなかったのに。 だけど、何かの間違いだろう。 淳太君なんてありえない。 いじめっ子だし、恥ずかしげもなく女を抱くし。 職場で助けてくれたから、動揺しているだけだ。 悲鳴を上げ続ける心臓に、必死で言い聞かせていた。