「はぁ?発情してんの?」 押しのけられた淳太君は、真っ赤な顔のあたしを見て面白そうに顔を歪める。 分かっていたが、淳太君はやり手だ。 部屋で女と乱れていたくらいだから。 あたしを抱きしめるくらい何てことないのだろう。 それに対して顔を真っ赤にしてドキドキしてしまった自分が愚かだ。 「な訳ないでしょ。 あんたなんて大嫌い!」 またまたそんな言葉を繰り返す。