どうやら眼鏡先輩は赤木さんと言うらしい。 融通が利かなくて冷たそうな印象だ。 そして、赤木さんの持ってきた資料は東大生のあたしでさえ、意味不明の単語が並んでいて、必死に辞書と格闘して資料を読んでいく。 そんなあたしの隣で、淳太君はまだ英語でシンガポール支社と電話を続けていた。 淳太君ならこんなもの朝飯前なのかもしれない。 東大だからって奢っていてはいけない。 有名化粧品会社のこの職場には、あたしよりもずっと有能な人がたくさんいるのだろう。