「なんで黙っていたの?」 家に帰って淳太君に聞くと、 「言うことでもないだろ」 素っ気なく返される。 言うことでもないはずがない。 あたしは後輩で同居人、そして下僕だ。 ……所詮愛人以下の下僕なのだ。 「お前に言うと泣くからな」 「泣かないよ、淳太君なんて嫌いだから」 そう言いながらも、目頭が焼けるように熱い。 油断したらぽろぽろと涙が溢れそうだった。