「僕は怖くて何も出来なかったけど、淳太は会うたびに桃華ちゃんに付きまとうなって怒っていたよ。 それで、おじさんも桃華ちゃんを諦めたと思っていた。 でも、ある日……」 晴哉さんは言葉に詰まり、すごく悲しそうな顔をする。 「ある日…… ついにおじさんが淳太にキレたんだ。 薄汚れた野球のバットを持って、邪魔するなら滅多打ちにすると言って…… それでも淳太は邪魔をして、本当に滅多打ちにされた。 淳太は全身の打撲と骨折で入院になって、おじさんも逮捕されたけど……」