あたしは真っ赤な顔をしていたのだろう。

淳太君はいつものどす黒い表情になっていて、乾いた笑いを浮かべてあたしに言う。



「勘違いするな」




その憎たらしい台詞で地獄に突き落とされる。




「お前は俺の下僕だから、晴哉にやりたくねぇんだ」





ほら、そんなことだろうと思った。

舞い上がってしまったあたしが馬鹿だった。





「それに赤木のおっさんからお前を助けてやったのも、好意からじゃねぇ。

お前をいじめていいのは、俺だけだ」





何それ!

何その訳のわからない理由は!!

やっぱり淳太君なんて大嫌いだ。