お母さんの言葉に涙すら出そうになった。
そして、いまだに変わらないあたしに対する愛情を感じた。
あたしだって、お母さんは自慢のお母さんだよ!
「桃華、ちゃんとご飯食べてる?
無理していない?」
「うん、あたしは元気。
あたしのことは気にしないで」
そう言って、じゃあねと電話を切った。
電話を切ったあたしはにやけていた。
お母さんもあたしの新生活を応援してくれているんだ。
あたしももっと、頑張らなきゃ。
温かい気持ちのあたしの心に、チクリと刺さるものがあった。
あたしは両親にも内緒で、淳太君と同居生活をしている。
この事実を知ったら、お父さんとお母さんはどう思うのかな?



