いじめっ子には愛の鉄槌を





ぽかーんとするあたしを、



「ごめんね……」



晴哉さんは気まずそうに見る。

何が「ごめんね」なのだろう、嫌な予感しかしないのだが。





これ以上、二人に関わりたくなかった。

淳太君がさらに大きな爆弾を落としそうだから。

あたしはおもむろに梨乃のシャツを引っ張り、その場を去った。