いじめっ子には愛の鉄槌を







もしかして、淳太君はあたしの恋路を妨害するために晴哉さんと話していたの!?

そう思ったが、



「桃華ちゃん、ちょうど良かった。

今週末、暇?」



晴哉さんは相変わらずにこやかにあたしに聞く。




こんなところでやめてほしい。

淳太君がいるっていうのに!



そう思ってはっとした。

あたしは何を気にしているのだろう。

淳太君にデートの約束を知られたから?

……うん、きっとそうだ。

あたしは淳太君に妨害されるのを恐れているだけだ!