家に帰ってお風呂に入る。
やっぱり家のお風呂は落ち着く。
ショウヘイの家でのように、時間もシャワーの量も気にしなくていい。
ずぶずぶとバスタブに沈む。
何か考え事するとき、昔からバスタブに沈んだ。
もちろん、口の下きわきわまで浸かる程度で、本当に顔までズボン!といく訳じゃないけど。
呼吸ができるぎりぎりのところまで沈むと頭が冴え渡った。
でも、今日は違っている。
頭の中はとてもぼんやりとしていて、浮かぶことはショウヘイのこと。
昨晩の熱いキスと抱擁。
さっき元奥さんと親しげにしゃべってるところ。
それから、うずくまる私を見て、言葉を選ぼうとしている姿。
「お姉ちゃん、パジャマここに置いとくね。」
お風呂の扉の向こうでユカの声がした。
ユカと会話をするのも久しぶりのような気がする。
「ありがと。」
「お姉ちゃん、また振られたんだって?」
「は??」
「さっきお母さんが振られたんじゃないかって言ってた。」
「何言ってんのよ。久しぶりに家に帰ってきてそれはないんじゃない?」
ユカは扉の向こうでくすくす笑っている。
「だよねぇ。失礼な話だわ。私はそんな風には思ってないけどね。」
「あんたに何がわかるのよ。」
「お姉ちゃん、雰囲気変わったもん。きっといいことあったって思う。」
いや、そんなこともないんだけど。確かに昨晩はね。ちょっといいことあったけどさ。
やっぱり家のお風呂は落ち着く。
ショウヘイの家でのように、時間もシャワーの量も気にしなくていい。
ずぶずぶとバスタブに沈む。
何か考え事するとき、昔からバスタブに沈んだ。
もちろん、口の下きわきわまで浸かる程度で、本当に顔までズボン!といく訳じゃないけど。
呼吸ができるぎりぎりのところまで沈むと頭が冴え渡った。
でも、今日は違っている。
頭の中はとてもぼんやりとしていて、浮かぶことはショウヘイのこと。
昨晩の熱いキスと抱擁。
さっき元奥さんと親しげにしゃべってるところ。
それから、うずくまる私を見て、言葉を選ぼうとしている姿。
「お姉ちゃん、パジャマここに置いとくね。」
お風呂の扉の向こうでユカの声がした。
ユカと会話をするのも久しぶりのような気がする。
「ありがと。」
「お姉ちゃん、また振られたんだって?」
「は??」
「さっきお母さんが振られたんじゃないかって言ってた。」
「何言ってんのよ。久しぶりに家に帰ってきてそれはないんじゃない?」
ユカは扉の向こうでくすくす笑っている。
「だよねぇ。失礼な話だわ。私はそんな風には思ってないけどね。」
「あんたに何がわかるのよ。」
「お姉ちゃん、雰囲気変わったもん。きっといいことあったって思う。」
いや、そんなこともないんだけど。確かに昨晩はね。ちょっといいことあったけどさ。