「え?私?どう見ても大丈夫じゃないですか?」


「どこが…?だってスカート…派手にめくれてますよ?」


恐る恐る下を見ると…


「ぎゃあああ!あの…見てませんよね?」


「あ、うん。ミテナイヨ。」


その言葉はどっからどう聞いてもカタコトだった。


「最悪…今回の件は無かった事にしてくださいね」


「それは無理かも…ね?」


そういう彼は意地悪そうな笑みを浮かべた。


マジでこの男最低最悪だ。


よく見たらうちの学校の生徒だし。

その上世にいう「イケメン」ってやつだ。

スッと通った鼻筋に大きな目。

すこし茶色の混じった髪はどこか彼を目立たせていた。



そして事件はこれだけじゃ終わらなかった