五月というこの微妙な時期に転校生がやってきた。


「えっと、鈴姫 美詩(すずき みう)っいいます。えっと、パパの転勤でこっちにお引越ししてきました。分からないことがいっぱいあると思うので、よろしくお願いします。」


ぺこりと頭を下げる少女。可愛い子だな。


「じゃ、席に…」

「先生、私あそこの席がいいです。」


美詩ちゃんとやらが指を指したのは私の席。


「えっ?えっと…そこは…」


とっても、不思議そうにこっちにをみている。