俊 視点

ふあぁぁ


昼休みは、僕の昼寝&食事タイム!


と言う訳で、裏庭の桜の木に直行だ


その桜の木は、つい最近見つけたのだ。


木の上に登れば、景色もいいし

木の下は、日陰になっていて涼しい。



そんな事を考えながら歩いていると、

誰かいた。



僕が、この場所を選んだのには

もう一つ訳がある。



それは、女子から逃げるためだ。


自意識過剰ではないが、僕は顔だけはいい



なので、顔を活かし
女の子達と遊んで…つまり世に言うプレイボーイなのだ。



だが、いくらプレイボーイだからと言って

ずっと、女の子達といるのも疲れる。

まぁ、自業自得なのだが…



そこで、この場所を選んだのだ。



なのにだ。

女子がいる=誘われる=この場所がバレる



それは、困る



だから、さっさと帰って貰おうと思い


女子の方へ向かった。


だが、近づいた時ハッと息を呑んだ


それほど、彼女は美人だ。


あんな子とヤれたら最高だな


とか考えてる僕は、変態レベルである。



僕は、彼女に少し興味を持ったので

今、桜の近くの木の上で待機中だ。



そう言えば、ここは


あまり、人気のあるところじゃないし

彼女なら友達とかいそうなのに、

何故こんなところにいるのだろう。



それに、あれだけ美人なら

学園で噂になるだろう。


だが、僕は知らない。


そう、頭を巡らせていると

ふと、彼女は言った。


香奈江
「それが、別れなのか
それとも、残酷な運命なのか
果たして、何を意味するのかは
この桜と風の秘密かな?」



一見、ポエムのように聞こえるが

僕には、悲しみに満ち溢れた声に聞こえた。


そして、彼女は

悲しげな笑みを浮かべ去っていった


それからしばらくして、


キーンコーンカーンコーン

昼休みの終わりのチャイムがなった。


さて、戻るかな



これから、彼女とどんな関係になるのか

その時は、まだ気づきもしなかった。