赤くなる顔を必死におさえる。 男の子と話したり、手に触れたり。 そんなことで、あたしはすぐ赤くなってしまうんだ。 ……付き合うって経験を、まだしたことないからかな。 「うわ、高二にもなってパンダつけてんの?ファンシーだね」 佐々木くんが行っちゃったあと、長澤くんがあたしの元に来てフッと笑う。 「う……っ」 なんだこの人は! 人の痛いところを平気でついてくるぞ! 「よく見たら見た目もふんわりしてるし、小動物みたいだね」 そう言うと、長澤くんの手があたしの頭に伸びる。