「おい、お前ボタンはどうした」 あたし達のクラスの前に来て、佐々木くんが足を止めた。 「え?ああ……取れたのかな……無くしちゃったみたいだ」 「ここのボタンがか?」 話をしているのは、どうやら空くんのようだ。 空くん、こういうときにボタン無くしちゃったりしたの? 本当にドジなんだから……。 「お前らが規則違反するから、俺たちの仕事が増える」 おお、とても冷たい一言。 「……お前のとこの副委員長の教育もなってないんじゃないの?」