甘きゅん恋愛のすすめ




途端にキャーーと黄色い声援があがる。



え、な、なに。



あたしはびっくりしてステージを見て、そして口をあんぐり開けた。



「え…………」



「風紀委員長の、佐々木洸太です」



そう冷たく言う男の子は、あたしが昨日会った男の子の印象とはかなり違っていて。



「これから服装検査を行うが、少しでも規則違反の生徒は厳正な処分を行う。以上です」



無機質な瞳に、無愛想。


優しさのやの字もなくて。



だけど、この人は紛れもなく佐々木くんだった。