「ありがとう、すごく可愛い。大切にするね」


「喜んでくれたならよかった」


「あたしも洸太くんの誕生日、がんばるからね!」


これ以上に喜ばせられるプレゼントって思いつかないけど、何とかするからね!


そう言うあたしに、洸太くんは若干の困り顔。


え、も、もしかして。


「もう、過ぎてるの………?」


「………まあ、来年もあるからね」


「えええ、ごめんね洸太くん………!!」


あたしとしたことが!
何でこうも気が利かないんだよ!!


今にも泣きそうなあたしに、洸太くんが笑って一言。


「来年もその先も、隣でお祝いしてくれるんだよね?」


その言葉に、あたしは大きく頷いた。


「もちろん、ずっと一緒にいるよ」


大好きで大切な洸太くん。
あたしを見つけてくれてありがとう。


こんなあたしをそばに置いてくれてありがとう。
これからもずっと一緒にいさせてね。



fin.