「………まだ早いかなとか、重いかなとか考えたんだけど。渡すなら今がいいかなと思ったから」
ちょっと恥ずかしそうにする洸太くん。
初めて見る表情。
洸太くん、あたし相手にそんな顔してくれるんだ。
本当にあたしのこと好きなんだな。
なんて考えていたら、右手首にシャラっという音と共に付けられたのは。
「え、可愛い………」
小さな白いパールがついた、ピンクゴールドのブレスレット。
「風花今月誕生日でしょ。だからこれは俺からのプレゼント」
「うそ。誕生日、知っててくれたの?」
「当たり前だよ、彼女の誕生日だからね」
ーーーなんてできた彼氏なんだ。

