「佐々木くん、好きなの」 人気のなさそうな風紀委員会室の前。 ノックをしようとしたあたしに聞こえた女の子の声。 今、佐々木くんって言った? 洸太くんのことだよね?好きって………。 「日向さん、俺………」 ドンッと何かがぶつかる音。 少し開いた扉の隙間から見える、2人の人物。 日向さんが、洸太くんに抱きついているところだった。 「彼女がいることはわかってる。でも好きなの………」 「日向さん、」 「一回だけ、思い出をくれない?それでもう諦めるから」 「思い出?」