空くんが自分の席に向かったのを確認してから、愛菜ちゃんがもう一度大丈夫?と聞いてくれた。 愛菜ちゃんは、あたしのことを本当によくわかってくれてる。 そして、すごく優しいんだ。 「実は……またいろいろと頼まれちゃったんだ」 「また!?あたしがいないからって、みんなすぐ……」 「で!でも……!ある人が手伝ってくれたから……」 「ある人?」 「うん。あのね……」 あたしは愛菜ちゃんに、昨日の佐々木くんとのことを話した。