「本当に?無理してない?」
「してない。それに、洸太にはすごくいい彼女がいるから」
あんな子、きっともう現れない。
あの子なら洸太の隣にいてもいいと思う。
「譲、認めてるんだ?」
「僕が認めてるかは関係ないと思うけど、そうだね、いい子だなって思ってるよ」
これは僕の本当の気持ち。
まあ本人には絶対言ってやんないけど。
「そっか。わたしはさ、譲がそれでいいならいいと思ってる。譲のしたいようにすればいいって、あの時本当はそう言ってあげたかったんだよ」
少し泣きながら言う姉さんに、僕はちょっと困って笑った。
きっとこれは、姉さんの本音。
ありがとう、やっぱりあなたは僕の姉さんだよ。

